七冠馬（ななかんば）簸上清酒合名会社

　1712年（正徳2年）創業。皐月賞、日本ダービー、菊花賞、有馬記念、天皇賞（春）、ジャパンカップ、二年連続有馬記念と、七冠を達成した名馬「シンボリルドルフ号」。シンボリ牧場と縁のある蔵であることから、その流星の如く鮮烈なきらめきにイメージを重ね「七冠馬」と命名。

　簸上清酒合名会社は泡無酵母発祥蔵としても知られる。昭和37年、普通ならば酒樽いっぱいに真っ白な高泡があるはずなのに、時々それが出来ない樽があることを当時の蔵元、田村浩三氏と立石杜氏が確認。これが泡無酵母の原酒の発見となった。

　松本年正杜氏が、2017年「現代の名工」となる。